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ストレスについて

 ストレスとは簡単に言えば、緊張のことです。
 ストレスは、内外からの刺激から引き起こされる心と体の緊張状態であり、内外の環境との摩擦などによって生じます。 ストレッサーは大きく外的ストレッサーと内的ストレッサーに分けることができます。 外的ストレッサーには、気象条件、自然災害、事故、騒音など(物理的ストレッサー)や、社会・家庭環境、経済状態、人間関係など(社会的ストレッサー)があり、内的ストレッサーには、不安、心配、恐怖、怒り、寂しさなどのマイナス感情(心理的ストレッサー)、 疲労、不眠、不健康、病気など(生理・身体的ストレッサー)があります。

ストレスと自律神経

 人間の身体は無数の神経が張り巡らされていますが、心臓を動かしたり、汗や分泌物を出すといった無意識の働きを自動調整してくれるのが自律神経です。  この自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っており、両者は一対となって、それぞれの臓器や組織の正常な機能をコントロールしています。 心臓の鼓動を速める働きをもつ交感神経と、その働きを抑える副交感神経の切り換えによってホルモンの分泌や代謝機能の調節、感情にかかわる部分などを絶妙にコントロールしています。  ところがストレスやホルモンの変化などにより自律神経のバランスが崩れると、循環器系や消化器系ほか様々な不調を引き起こします。

ストレスと関わりの深い病気

■ 胃炎・胃痛

 ストレスによる胃炎や胃痛は「ストレス性胃炎」とも言います。このような胃炎や胃痛は自律神経の乱れに関連しています。
 自律神経は、人間の意識に関係なく、内臓の動きや機能をコントロールしていますが、精神的な影響を受けやすいのです。自律神経が乱れると、胃の中では胃酸が過剰に分泌され、胃の粘膜組織の血流不足や粘液物質の分泌が抑制されます。 その結果、胃粘膜が薄くなり、胃酸によって胃壁が損傷され、痛みとなって現れます。悪化すると胃潰瘍となり、治療が必要となります。

■ 不眠症・睡眠障害

 現在不眠症の患者数は2人に1人と言われています。ストレスは睡眠にも大きな影響を与えます。入眠時に60分以上かかり、苦痛を感じるような場合を「入眠障害」と言い、睡眠障害の中でも最も多くなっています。その他、睡眠中に悪夢を見たり、眠りが浅く中途覚醒を頻繁に起こしたり、睡眠中に異常行動を起こすなどの睡眠障害もあります。

眠るためには、時間をかけて交感神経を鎮めてやらなければなりません。これが不眠症を改善させるには大事なことです。
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■冷え性

 女性に冷え症が多いのは、男性に比べ熱を作り出す筋肉量が少ない、低血圧の人が多いなどの理由があげられますが、最近は男性でも手足が冷えるという症状を訴える人が増えています。冷え症の原因としては朝食を抜いてからだを新陳代謝が出来ず体温が上がらない、喫煙で血管が収縮する。飲酒も時間が経つと体温を下げるなどがあります。

 さらに注目されるのがストレス。冷えとは直接関係ないようですが、ストレスを受けて緊張すると交感神経が優位に立ち、血管が収縮して血の巡りが悪くなったり、体温を調節する機能が乱れるからです。

■糖尿病

 ストレスを受けると交感神経中枢が刺激され、それにより膵臓のα細胞からのグルカゴンの分泌を促進し、また、副腎髄質を刺激し、アドレナリンを分泌させます。これらにより、肝臓のグリコーゲン分解が促進されグルコースが血中に放出され、結果、血糖が上昇してします。
 慢性的なストレスを受けていると、常に血糖値が高い状態になり、その結果、膵臓の細胞の障害がおこり、糖尿病の発症や糖尿病が悪化してしまうことがあります。
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■便秘・下痢

通常、仕事や運動をしているときは交感神経が活発になているので、消化吸収や排便・排尿は起こりにくくなっています。
しかし、ストレスなどによって自律神経のバランスが乱れると、仕事中や運動中でも大腸や膀胱の動きが活発になることがあります。 逆に便を排出する腸の蠕動運動がにぶくなり便秘がちになる場合もあります。
なるべく下剤には頼らず、食生活の改善と適度な運動で解消するようにして下さい。

■ 夜尿症

夜尿症の症状は、夜間に尿を濃くして尿量を少なくするホルモンの分泌が低下し夜の尿量が多くなる「多尿型」、膀胱が小さく尿をためる力が弱いためにがまんできる尿量が少ない「膀胱型」、これらの両方にあてはまる「混合型」の3つのタイプに分類されます。

夜尿症の治療はまず生活習慣指導が行われます。食事や睡眠時間、水分の摂取時間・摂取量をコントロールするなど、症状にあわせた指導が行われ、しばらく続けても効果がみられなければ薬物療法が用いられます。

夜尿症は、経過のストレスが予防・改善に大きく影響します。夜尿は自分ではコントロールできないにも関わらず、本人が大変な罪悪感や焦り、不安を感じてしまい、それがストレスとなって病気を悪化させることも少なくはありません。そのため、本人はもちろん、周りの人の病気に対する理解も非常に重要となります。

■ その他 免疫力低下

 ストレスにより自律神経が乱れるとホルモンのバランスが崩れて免疫力が低下します。免疫力の低下はアレルギーやアトピーなどを引き起こす一因ともなります。他にも頭痛などの様々症状を誘発することもあります。
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