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C型肝炎の症状と対策

C型肝炎の感染経路

C型肝炎の感染経路として多くの割合を占めるのが、過去にした輸血や血液製剤によるものです。
それらが明るみに出てからは、対策が講じられ、感染者は大幅に減りました。

■ 非加熱血液凝固因子製剤

血液製剤 非加熱血液凝固因子製剤とは?

血液凝固因子製剤とは、ヒトの血液から血液凝固因子を抽出精製して製造される血液製剤のことです。
人の血液中には、出血の際に血液を固める血液凝固因子という成分が含まれています。「フィブリノゲン」や「第\凝固因子」というのは、血液凝固因子の一種で、出血を止めるためにつくられたのが「血液凝固因子製剤」です。
旧ミドリ十字が製造販売していた「フィブリノゲン製剤」は血液凝固第I因子であるフィブリノゲンを抽出精製した血液製剤です。

血液製剤 C型肝炎の感染経路となった非加熱血液凝固因子製剤

アメリカでは1977年12月にフィブリノゲン製剤がB型肝炎ウイルスに汚染される可能性が高いことから、製造承認を取り消していたにもかかわらず、日本では1972年(昭和47年)から1988年(昭和63年)まで使用されていました。
田辺三菱製薬(前ミドリ十字)は、フィブリノゲン製剤の推定投与数は約29万人であり、推定肝炎感染数1万人以上と試算しています。


こんな方は、C型肝炎ウイルス検査を受けましょう!
<平成6年(1994年)以前に、フィブリノゲン製剤が納入されていた医療機関で治療を受け、以下の内容に該当する方>

  1. 妊娠中又は出産時に大量の出血をされた方
  2. 大量に出血するような手術を受けた方
  3. 食道静脈瘤の破裂、消化器系疾患、外傷などにより大量の出血をされた方
  4. がん、白血病、肝疾患などの病気で「血が止まりにくい」と指摘を受けた方
  5. 特殊な腎結石・胆石除去(結石をフィブリン塊に包埋して取り除く方法)、気胸での胸膜接着、腱・骨折片などの接着、血が止まりにくい部分の止血などの治療を受けた方


■ 輸血

C肝炎ウイルスの感染経路として最も多いのが「輸血」です。C型肝炎の約40%が輸血によるものです。

1989年以前は、献血された血液がC型肝炎ウイルスに汚染されているかどうかの検査を行っていませんでした。そのため、C型肝炎ウイルスが発見された1988年以前には、輸血を受けた人の8.7%がC型肝炎を発症していました。1989年以降は検査が行われるようになったため、輸血によるC型肝炎感染は大幅に減少しています。

1990年以前に輸血を受けたことのある方は、C型肝炎ウイルス検査をしましょう。


■ 注射器の使いまわし

注射器の使いまわし C型肝炎は血液を介して感染するため、血液が注射針に微量に付着していたり、注射筒に血液が吸い込まれて残っていた場合、同じ注射器を使うことで感染するケースも多く見られます。

1960年代ごろまでは、予防接種や医療行為などで注射器の連続使用が行われており、これによりC型肝炎ウイルス(HCV)の感染が拡大しました。1988年に厚生省が注射器と注射針の連続使用を禁止したため、医療行為での注射器によるC型肝炎ウイルス感染は急激に減少しました。
現在、医療機関では注射器と注射針の連続使用はされておらず、一人一人取り替えられているので医療機関で注射器からC型肝炎ウイルスに感染することはありませんが、手術時のメスなどの医療道具も消毒が十分でない場合は感染する可能性はゼロでもありません。

医療機関での注射器からの感染はなくなったものの、覚せい剤を使用する際に注射器を他の人と回し打ちするケースが多く見られます。
次々と注射器を回し打ちしていると、その中に一人でもC型肝炎ウイルスに感染している人がいた場合、他の人も感染する可能性があります。


■ アートメイク

眉やアイラインのメークがいらなくなる「アートメイク」は、アートメイク専用針で、色素を皮膚の中に入れています。
使用する針を使いまわしすることでC型肝炎ウイルスに感染する可能性が高くなります。


■ 刺青

刺青用の専用針や専用マシンを使って、皮膚の下に墨を入れ、絵柄や文様を彫るものです。
医師法第17条によると刺青は医療行為になるため、医師免許を持たない人は施術を行ってはいけないこととなっています。
しかし、医師免許を持たないまま不正に営業するタトゥースタジオは多く、針やインクを使いまわししている可能性があります。衛生面にも疑問が残りますので、医師資格を持つ専門家に施術してもらうようにしましょう。


■ ピアスホールをあける

ピアスガンやピアッサーという器具を使い、ピアスホールを皮膚に空けるため、使いまわししている場合にはC型肝炎ウイルス感染の可能性は捨て切れません。
ピアスホールをあける行為も、医師免許が必要になります。

★献血をお断りされることも!

日本赤十字社のHPには下記のように記載されています。

医療機関等で、或いは使い捨ての器具で穴をあけた方は、穴をあけた場所の状態にもよりますが、細菌等が感染している危険性があると判断し、最低1か月間献血をご遠慮いただいております。その他の場合(友人同士などで安全ピンや針を共用して穴をあけた方など)は、エイズ、B型肝炎およびC型肝炎などのウイルスが血液を介して感染している可能性を考慮して、1年間献血をご遠慮いただいています。また、口唇、口腔、鼻腔など粘膜を貫通してピアスを挿入している場合は、献血をご遠慮いただいています。


■ 母子感染

C型肝炎の母子感染の頻度は約1割程度だと言われています。
感染のメカニズムはまだ解明されていませんが、出産時に妊婦の血液が胎盤を通り子どもに移行するため、妊婦のウイルスの量が多い場合に感染しやすいとの報告があります。
また、母乳による感染はなく、遺伝することもありません。


■ 性行為による感染

性行為による感染 C型肝炎ウイルスは感染力が弱いため、性行為での感染の可能性は低いとされています。
ただ、C型肝炎ウイルスは血液中に存在しているので、経血などから感染する可能性もあります。